歯周内科
「歯周内科学」とはこれまでとまったく異なった新しい考え方です

歯周病メンテナンス・クリーニング

 歯周病予防の基本は、2~3ヵ月に一度の定期的なメンテナンスです。

 歯磨きでは取り除けない強固に歯面に付いたプラーク(歯垢)や歯石、及び、これまで自分では決して取り除けない「歯周ポケットの中の縁下歯石やプラーク」があり、それら感染源を取り除くのが、歯科衛生士の歯のクリーニングです。
この縁下歯石の除去を縁下スケーリング(ディープスケーリング)とか、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)と呼んだりします。

 歯医者さんに行くと、はじめにポケット検査という歯ぐきの検査を行います。この検査は、歯周病の進行度(P1~P4)を知るための検査です。

歯周内科イメージ画像

縁3(mm) 細赤5(mm) 太赤7~10(mm)

P1 歯周ポケット3(mm)以下
P2 歯周ポケット4~6(mm)
P3 歯周ポケット7(mm)以上

 歯周病が進むと、歯はぐらつき始め、膿が出始めると、やがて歯が抜けてしまいます。

 こうなる前に症状が軽いうちに処置すれば、歯周病も回復が早く2~3ヵ月に1度のメンテナンスでよい状態を保つことも可能です。日々のセルフケアと定期的にクリーニングに行かれることをお勧めします。

メンテナンスの目的

メンテナンスが必要な根拠(1~4)

1. 再発の早期発見
  プラークが溜まってくると再発します。

2. ブラッシングのチェックと指導
  定期的に磨き方をチェックし再指導する。

3. リスクコントロール
リスクの原因には、悪い噛み合わせや歯ぎしり、虫歯など「口の中のリスク因子」と悪い食習慣や煙草、ストレス、全身の病気など「全身的なリスク因子」があり、定期的チェックが必要です。

4. 定期的クリーニング
セルフケアだけでは限界があります。歯ブラシの毛先は歯周ポケットの奥深くまで届かず、汚れが溜まってきます。2~3カ月に一度の定期的クリーニングが必要です。

歯周病が薬で治る!?

歯周内科イメージ画像

歯周病治療といえば、昔から歯磨き指導と歯石を除去したりする歯の周りのお掃除が、どの歯科医院でもされている基本的な治療です。
しかし、この基本的治療をしても、一生懸命歯磨きしても、なかなか歯肉の炎症が取れず、奥歯の腫れや出血・口臭で悩まれ、歯周病で歯を失う方がおられることも事実です。

ところが、簡単に薬で治す方法が見つかったのです。
原因である菌を特定し、薬でその菌を退治することができるようになったのです。
この治療法は、21世紀にはいってから行われている方法で、最新式の治療方法「顕微鏡を使った歯周内科治療」です。
当院の治療を受けてみたい方は、 0869-63-3211 へお電話ください

歯周病セルフケアについて

歯周病は、感染症で、口腔内の歯周病菌が、歯と歯茎の間で増殖して、炎症を起こす病気です。しかし、病気が始まる要因は、お口の中だけではありません。
一つは、他の疾患によって歯周病が起こりやすくなるということです。
他の疾患とは、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、あるいは白血病、遺伝性の病気などです。
また、妊娠や降圧剤の服用によっても起こりやすくなります。
このほかに、その人の生活習慣(タバコ、ストレス、不規則な生活)によって歯周病の危機が高まることがあります。
これは、その習慣をやめることが、歯周病の予防につながるのですから、口腔ケアのセルフコントロールをはじめるのであれば、考えてみることも必要です。
歯周病になりにくい栄養の摂り方については、「歯周病と栄養療法」及び「歯周病と免疫」の項を参照してください。
 また、歯周病になりにくい生活とは、唾液がたくさん出る生活です。
唾液は、虫歯や歯周病を予防する重要な分泌物です。
中高年になると、歯周病になりやすくなるのは、若い頃のように唾液がたくさん分泌
されないから、とも言われています。
また、寝ているときに口腔細菌が増殖しやすいのも、唾液の分泌が少なくなることが、大きな原因です。
唾液には、炭水化物を糖に分解するアミラーゼという消化酵素が含まれています。
また、唾液に含まれるリゾチームやラクトフェリンが細菌を溶かしたり、細菌が出す毒を中和したりして、口内細菌が増えすぎないようにコントロールしています。
さらにお、唾液の持つPH、緩衝作用によって、歯の再石灰化が促されています。
これは、虫歯予防の作用と言えるでしょう。
唾液が少なくなると、虫歯や歯周病になりやすくなるのは、唾液にこれらの予防作用があるためです。
では、どのようにしたら唾液の分泌が多くなるのでしょうか。
 たとえば、唾液がたくさん出るのは、「ごちそう」を目の前にしたときでしょう。食べ物を口に入れたときの状況を想像して、体が唾液を分泌させるのです。
実際に食事をして、よく噛んでいるときにも感じて唾液がでます。
よく噛んで食べると、食後血糖値の急上昇が防げ、糖尿病の予防にもなります。
ただし、忙しすぎたり、不安があったり、食事や睡眠が不規則な生活などで、ストレスにさらされているときは、逆に唾液が少なくなります。そして、唾液はネバネバしてきます。そうなると、お口の中の虫歯菌や歯周病菌が増殖してきます。
 唾液の分泌は、自律神経に支配されており、唾液を多く出すには、毎日リラックスした生活を続けるのがよいのです。

 唾液は、99%が水分ですから、からだが水分不足にならないように、特に中高年の方は、積極的に水分補給を心がけましょう。

歯周病と栄養療法

「火事」になったら「消火活動」が必要です。でも「消火活動」の後には、いたんだ家の「修復」のために、木材などの材料が必要です。
この「火事」とは「歯周病」のことで、「消火活動」は「薬物療法」のことで、「修復」とは「栄養療法」のことです。
すなわち、歯周病の症状に対して、症状を和らげるために薬が必要です。でも修復のための材料として栄養素が必要です。その中でも特に重要なものとして、タンパク質、ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンK、鉄、亜鉛、カルシウムやマグネシウム、アミノ酸などがあります。そしてこれらの栄養素は食事から摂取する必要があり、これによって歯周病になりにくい身体をつくることができます。

   [ビタミンC]
    免疫力を向上させ、コラーゲン生成の為の必須な栄養素です。
    傷の治りを早くするので、抜歯やインプラント植立後のケアにも重要です。
   [ビタミンB群]
    良質なコラーゲンを保ち、骨や歯ぐきの健康を維持する。
   [カルシウム・マグネシウム・ビタミンD、K]
    カルシウム、マグネシウムは歯や骨の重要な構成要素で、
    ビタミンD、Kも骨の生成に不可欠な成分です。
   [アミノ酸]
    プリン、リジン、グリシンは、コラーゲンの構成原料です。

以上が、歯周病や口腔内に関係の深い栄養素です。

歯周病と免疫

 歯周組織は、免疫によって守られています。
免疫が正常に働いている限り、歯周病は発症しません。
 人間の腸管は、食事から栄養分を消化・吸収するのと同時に、栄養以外のさまざまな異物や抗原、細菌やウイルスなどを排除する役割があります。
このように腸管免疫は、免疫システムの中心的役割を果たしているため、全身の免疫細胞や抗体の60~70%が腸管に集中しています。
 しかし、この免疫機能が低下したり破たんしたりすると、歯周病を発症します。
 そして、腸管免疫を低下させる大きな要因として、砂糖の過剰摂取があります。

免疫力を上げて、健康な身体をつくるには、
*正しい食生活(冷たい飲食を避ける)
*適度な運動(ウォーキング・体操など)
*適度な休養(毎日8時間睡眠)     
の3つのバランスが大切です。

更に、  
「口呼吸せず、鼻呼吸に変える。」
「両あごでよく噛む。」
「身体を冷やさない。」
「規則的な生活と太陽の光を浴びる。」
「笑うこと、心地よいと感じることなどポジティブなエネルギーの交流を心がける」。
などが重要です。

歯磨きの本当の意味

歯周病の治療においては、免疫力の改善も大切ですが、口腔の衛生環境を改善するために、歯磨きが重要な意味を持ちます。
歯周病になってしまった歯周組織に付着するプラークを、歯磨きによって除去することで、歯周組織の健康回復を促します。
さらに歯の表面に強固に付着し、細菌の繁殖のための足場となっている歯石の除去
(スケーリング)が必要です。
歯周病の治療やインプラントの治療後のメンテナンスにおいて、口の中を清潔に保ち続ける歯磨きは、毎日続ける必要があります。
また歯磨き同様、歯間ブラシやデンタルフロスを使ったプラークコントロールが必要に
なります。
これに対して、歯周病になっていない人は、歯間ブラシやデンタルフロスの不適切な使用で、かえって歯ぐきを傷つける恐れがあります。
歯間ブラシやデンタルフロスは歯周治療の一環として、歯科衛生士の指導の下に使うのであればよいが、歯周病になっていない健康な人が、歯周病予防を目的に自発的に使うのは、歯間の歯ぐきを傷つけ退縮させる恐れがあり、やめておいたほうがよいでしょう。

「歯周内科学」とは

「歯周内科学」とは、歯科界の新しい分野「歯周内科学」これまでとまったく異なった新しい考え方です。お薬で歯周病を治してしまう治療の総称です。
歯科における2大疾患といえば「むし歯」と「歯周病」。
これは現在の歯科治療においては、感染症であるという結論になっています。


では、何故感染症なのに治らないのでしょうか。
医学において一般的な感染症は風邪です。一般的な風邪であれば、医師の指示に従ってきちんと薬を飲めば、ほとんどの場合、治ってしまいます。
では、歯周病も同じように治らないのでしょうか。


現在の歯周病治療は外科的な処置が主流です。しかし、それは歯科医師が特殊な技術を持ち、患者さんも歯磨きがうまくできるという厳しい条件下でないと、良い結果が生まれないのです。
どんな条件下においても同じ方法で、簡単に良い結果が生まれる方法はないものかと、多くの歯科医師が知恵を出し合った結果生まれたのが、薬で歯周病を治す歯周内科という治療法なのです。

歯周内科による位相差顕微鏡検査

顕微鏡検査では、歯周病菌やカビ菌がほとんどの方に見られます。
歯科医師は、患者さんの口の中の汚れをほんの少し採取し、それを顕微鏡で観察します。
顕微鏡で見ることで、今現在の菌の状態を確認することができ、歯周病になりやすいかどうか、今はどういう状態なのか、これからどういう状態になっていくのかがわかってきます。
さらに映し出された動画像を拡大表示する機能を用いることで、治療効果のより分かりやすい説明を聞くことが可能です。



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